「フレッツ光の工事は何をする?」
「フレッツ光の工事費用はどのくらい?」
「フレッツ光を工事不要で利用できるケースはある?」
インターネット回線にフレッツ光を利用するには、開通工事が必要になります。ただ、開通工事のことがよく分からないまま、工事をお願いするのは不安です。準備することや費用についても先に確認したいでしょう。
戸建てとマンションで多少工事内容が違いますが、電柱から光ファイバーを引き込み、室内に光コンセントを設置してONUに接続し、光回線の接続試験を行うのが工事内容で、費用は2,200円~19,800円になります。
この記事では、フレッツ光の工事をするときの工事内容や費用、注意点を詳しく解説します。
- フレッツ光を工事不要で利用できるケース
- フレッツ光工事の流れ
- フレッツ光工事の費用
- フレッツ光工事で注意すること
フレッツ光の工事前に確認すること
フレッツ光の工事前に、以下の3点を確認してください。
- フレッツ光がすでに設置済みか確認する
- 光回線の設置ができる物件か確認する
- フレッツ光が近くまで来ているか確認する
フレッツ光がすでに設置済みか確認する
フレッツ光を利用する住居が、すでに工事済みで光コンセントがある場合は、工事不要で利用できます。
光コンセントとは、電柱から引き込んだ光回線を室内で利用するための差込口で、光回線にONU(光回線終端装置)を接続して、光信号とデジタル信号を変換し、インターネットに接続します。
新築のマンションでもともとの設備に組み込まれているときや、賃貸・中古物件で以前住んでいた人が回線工事を行っているときに、室内に光コンセントが設置されている場合、回線工事が不要になります。
設置されている光回線を利用するには、NTT局内工事のみで利用できる無派遣工事のため、立ち合いも必要ありません。
光回線の設置ができる物件か確認する
賃貸物件や一部古い設計の建物のとき、光回線の工事ができない場合があります。
築年数の古い建物で、光ファイバーを配線できるような配管がない場合や、配管が破損していて多額の工事費が掛かるような場合は、建物が原因で工事が中止になったり延期になることがあります。
一度、オーナーか管理会社に確認しましょう。
フレッツ光が近くまで来ているか確認する
フレッツ光は、電柱から引き込むため、近くの電柱まで光回線が設置されていないときや、そもそも電柱が遠いと光回線の利用ができません。フレッツ光が利用できる「提供エリア」の範囲内か確認する必要があります。
フレッツ光の工事前に準備すること
フレッツ光の工事前に、以下の4点を準備してください。
- 光コンセントの位置を決める
- ONU(回線終端装置)とルーターの設置場所を決める
- 機器の設置場所付近に電源タップを用意する
- パソコンやスマートフォンなどの利用場所を決める
光コンセントの位置を決める
光コンセントの位置は、通常電話用の配管を利用して光ファイバーを部屋まで引き込むので、電話の近くになります。配管に空きがないときや破損しているときは、エアコンの通気口を利用したり、通せる穴がないときは、壁に穴を開けて引き込みます。
ご自宅の状況を考慮して、光回線の引き込み経路と室内に設置される光コンセントの位置を決めましょう。
ONU(回線終端装置)とルーターの設置場所を決める
光コンセントとONU(回線終端装置)を光ファイバーケーブルで接続して、光信号を電気信号に変換し、パソコンやルーターなどをLANケーブルで接続してインターネットを利用します。
フレッツ光を利用してスマホなどのモバイル端末を接続するにはWi-Fiが必要になります。Wi-Fiを利用するには、別途Wi-Fiルーターを購入するか、ONUと一体型のWi-Fiルーターをレンタルする必要があります。
Wi-Fiを利用する場合、Wi-Fiに接続して利用する機器との電波状況を考慮して、ONUやルーターの設置場所を決めましょう。
機器の設置場所付近に電源タップを用意する
ONU(回線終端装置)とルーターを設置するには電源が必要です。あらかじめ設置場所付近に電源タップを用意します。
パソコンやスマートフォンなどの利用場所を決める
パソコンを有線で接続するときは、ルーターとパソコンをLANケーブルで接続する必要があります。スマホなどのモバイル端末を利用するときは、Wi-Fiルーターが必要になります。インターネットの利用場所や利用機器を決めて、不足する機器がないように準備しましょう。
フレッツ光、工事当日の注意点
宅内工事には立ち合いが必要
室内に光回線が引き込まれていない場合、室内に光コンセントを設置するための工事が必要になります。この工事を行うには、必ず立ち合いが必要になります。
工事を行う時間は1時間ぐらい
通常の開通工事であれば、1時間ぐらいで終わりますが、オプションサービスなどを同時に申し込んだ場合は、別途時間が掛かる場合もありますので、余裕をもって対応しましょう。
フレッツ光の工事の流れ
- step 1光ファイバーを宅内に引き込む
一戸建て住宅の場合、光ファイバーを近くの電柱から自宅まで引き込みます。
マンションなどの場合、電柱からマンションの共有スペースにあるMDF室(集線装置)のスプリッタまたはパッチパネルなど分配器まで引き込みます。 - step 2室内に光コンセントを設置する
室内に引き込むとき、通常は電話用の配管を利用して部屋まで引き込みますが、配管に空きがないときや破損しているときは、エアコンの通気口を利用したり、通せる穴がないときは、壁に穴を開けて引き込みます。引き込むときに、室内で利用する際に必要な、光コンセントを設置します。
- step 3光コンセントにONU(回線終端装置)とルーターを接続する
申し込み時の内容により、回線事業者が適切な機器を光コンセントに接続して、接続試験を行い工事は終了です。
- step 4ルーターにパソコンなどを接続する
インターネットを利用するには、プロバイダの設定が必要です。ルーターやパソコンの設定を工事担当者にお願いするときは、セットアップサービス(3,300円)を事前にお申し込みいただければ、工事終了後、接続設定を行ってくれます。
フレッツ光の工事費用はどのくらい
フレッツ光の工事は、通常作業員が派遣されて電柱から光ファイバーを宅内に引き込む工事を行います。これを派遣工事と言い、必ず立ち合いが必要です。
ただし、集合住宅や賃貸住宅にお住まいで、すでに宅内に光コンセントが設置されていて、NTT局舎側の工事のみで完了するときは、無派遣工事になります。
では、具体的な工事金額を確認しましょう。
フレッツ光の工事費用
戸建て | マンション | |
---|---|---|
屋内配線がある場合 | 19,800円 | 16,500円 |
屋内配線がない場合 | 8,360円 | 8,360円 |
無派遣工事 | 2,200円 | 2,200円 |
品目変更は、再度工事費用がかかる
フレッツ光には、ライト・ネクスト・クロスの3種類があり、ファミリータイプ・マンションタイプなどいろいろなプランがありますが、契約時に選んだプランを変更する場合は、「品目変更」と言い、再度工事費用が必要です。
夜間・深夜・年末年始の割増工事費
平日は用事があり立ち合いができない方には、土日・祝日や夜間に工事日時を指定することも可能です。ただし、割増料金が発生します。
昼間(8:30~17:00) | 通常の工事費 |
夜間(17:00~22:00) | (通常の工事費の合計額- 1,100円)×1.3+1,100円 |
深夜(22:00~8:30) | (通常の工事費の合計額- 1,100円)×1.6+1,100円 |
12月29日から1月3日(8:30~22:00) | (通常の工事費の合計額- 1,100円)×1.3+1,100円 |
時刻指定工事費
工事時間を1時間毎に指定可能なサービスです。ただし、加算料金が発生します。
昼間(9:00~16:00) | 12,100円 |
夜間(17:00~21:00) | 22,000円 |
深夜(22:00~翌8:00) | 33,000円 |
土休日等工事費加算
土曜・日曜・祝日等に工事を実施する場合、工事費に対して3,300円が加算されます。
配線ルート構築工事費
電話・インターネット設備用の配管に不具合があり、配線経路を確保するためのオプション工事を実施する場合の費用です。
開通工事と同日に工事を実施する場合 | 15,400円 |
開通工事と別日に工事を実施する場合 | 29,700円 |
フレッツ光のオプション工事費
ひかり電話やフレッツテレビなどのオプションを追加する場合は、追加の工事費用が発生します。
フレッツ光の工事費の支払い方法について
フレッツ光の開通工事費用は一括払いで支払う方法と、分割払いで支払う方法を契約時に選ぶことができます。
一括払い | 分割払い |
---|---|
・初回 19,800円 | ・初回 3,300円 ・2回目以降 687円/月×23回 ・最終月 699円 |
・初回 16,500円 | ・初回 3,300円 ・2回目以降 550円/月×24回 |
・初回 8,360円 | ・初回 3,300円 ・2回目以降 210円/月×23回 ・最終月 230円 |
・初回 2,200円 |
尚、フレッツ光を工事費用を分割払い中に解約すると、工事費残債を一括払いしなければならないので注意してください。
フレッツ光の工事費を無料にしたいなら光コラボがおすすめ
フレッツ光の工事費を無料にしたいなら、光コラボ事業者と契約するのがおすすめです。
光コラボ事業者とは、フレッツ光回線を借りてプロバイダとセットにして販売する光回線事業者です。例えば、ドコモ光、ソフトバンク光など…
光回線を利用するには、回線工事が必要ですが、NTTは現在法人契約に力を入れているため、個人を対象にしたキャッシュバックやキャンペーンを行っていません。
代わりに、光コラボ事業者が、個人契約に力を入れており、工事費無料キャンペーンやキャッシュバックサービスを開催しています。
ご家族で利用する方や小規模の法人で利用する場合は、光コラボ事業者を利用して、お得なキャンペーンやキャッシュバックを利用しましょう。
フレッツ光の工事で注意すること
賃貸のときは大家か管理会社の許可をとる
フレッツ光の工事を行うには、工事内容に建物に穴を開けて回線を引き込む場合があるため、必ず、大家か管理会社の許可が必要になります。また、工事当日も、管理室の主配線盤から配線が必要な場合、管理者の立ち合いが必要になるので、事前に連絡しましょう。
工事の予約に1~2か月掛かる場合もある
フレッツ光の工事は、先着順で行っているため、3月,4月の引越しシーズンは、工事予定が混雑することが考えられます。最長で1~2か月掛かることも考慮して、引越しが決まったら、なるべく早く工事日程の予約をしましょう。
まとめ
フレッツ光の工事内容や費用について説明しました。
フレッツ光の開通工事の流れは次の通りになります。
- 光ファイバーを宅内に引き込む
- 室内に光コンセントを設置する
- 光コンセントにONU(回線終端装置)とルーターを接続する
- ルーターにパソコンなどを接続する
戸建てとマンションで多少工事内容が違いますが、電柱から光ファイバーを引き込み、室内に光コンセントを設置して、ONU(回線終端装置)に接続し、光回線の接続試験を行うのが開通工事になります。
あらかじめ工事前の準備と工事内容を確認して、安心して開通工事に望みましょう
工事費用は、工事内容によって違いがありますが、2,200円~19,800円ほどかかります。
光回線をお得に利用したい方は、キャッシュバックやスマホのセット割が適用される光コラボ事業者がおすすめです。
現在、繊維機械の開発やパソコン用のプログラムを作成しています。プログラマーとして40年近く仕事をしてきたので、パソコン周辺は多少詳しいと思い、今回、インターネットに関する設備や商品サービスの解説を行うブログを開設しました。
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