「光回線の開通工事は何をする?」
「光回線の開通工事の注意点は?」
インターネット回線に光回線を利用するには、光回線の開通工事が必要になります。ただ、開通工事のことがよく分からないまま、工事をお願いするのは不安です。準備することや費用についても先に確認したいでしょう。
戸建てとマンションで多少工事内容が違いますが、電柱から光ファイバーを引き込み、室内に光コンセントを設置してONUに接続して、光回線の接続試験を行うのが、開通工事になります。
この記事では、光回線の開通工事をするときの流れや注意点、事前に知っていたいことを詳しく解説します。
- 光回線工事前に準備すること
- 光回線工事の流れ
- 光回線工事で注意すること
光回線工事前に準備すること
光回線の工事前に、以下の4つを確認してください。
- 光コンセントの位置を決める
- ONU(回線終端装置)とルーターの設置場所を決める
- 機器の設置場所付近に電源タップを用意する
- パソコンやスマートフォンなどの利用場所を決める
光コンセントの位置を決める
光回線の引き込み口は、通常、電話用の配管を利用して光回線を部屋まで引き込むので、電話の近くになります。
配管に空きがないときや破損しているときは、エアコンの通気口を利用したり、通せる穴がないときは、壁に穴を開けて引き込みます。
ご自宅の状況を考慮して、光回線の引き込み経路と室内に設置される光コンセントの位置を決めましょう。
ONU(回線終端装置)とルーターの設置場所を決める
光回線の室内端子となる光コンセントに、ONU(回線終端装置)という機器を接続して、光信号を電気信号に変換し、パソコンやルーターなどをLANケーブルで接続してインターネットを利用します。
光回線を利用してスマートフォンなどのモバイル端末を接続するにはWi-Fiが必要になりますが、Wi-Fiを利用するには、別途Wi-Fiルーターを購入するか、ONUと一体型のWi-Fiルーターをレンタルする必要があります。
Wi-Fiを利用する場合、Wi-Fiに接続して利用する機器との電波状況を考慮して、ONUやルーターの設置場所を決めましょう。
機器の設置場所付近に電源タップを用意する
ONU(回線終端装置)とルーターを設置するには電源が必要です。あらかじめ設置場所付近に電源タップを用意します。
パソコンやスマートフォンなどの利用場所を決める
パソコンを有線で接続するときは、ルーターとパソコンをLANケーブルで接続する必要があります。
スマートフォンなどのモバイル端末を利用するときは、Wi-Fiルーターが必要になります。
インターネットの利用場所や利用機器を決めて、不足する機器がないように準備しましょう。
光回線工事、当日の注意点
宅内工事には立ち合いが必要
室内に光回線が引き込まれていない場合、室内に光コンセントを設置するための工事が必要になります。この工事を行うには、必ず立ち合いが必要になります。
工事日は土日・休日も指定可能
平日は用事があり立ち合いができない方には、土日・祝日や夜間に工事日時を指定することも可能です。
ただし、土曜・日曜・祝日に工事を実施する場合、3,300円の加算料金が発生します。また、夜間(17:00~22:00)には通常料金の3割、深夜(22:00~8:30)には通常料金の6割、割増料金が発生します。
工事を行う時間は1時間ぐらい
通常の開通工事であれば、1時間ぐらいで終わりますが、オプションサービスなどを同時に申し込んだ場合は、別途時間が掛かる場合もありますので、余裕をもって対応しましょう。
光回線工事の流れ
- step 1光ファイバーを宅内に引き込む
一戸建て住宅の場合、光ファイバーを近くの電柱から自宅まで引き込みます。
マンションなどの場合、電柱からマンションの共有スペースにあるMDF室(集線装置)のスプリッタまたはパッチパネルなど分配器まで引き込みます。 - step 2室内に光コンセントを設置する
室内に引き込むとき、通常は電話用の配管を利用して部屋まで引き込みますが、配管に空きがないときや破損しているときは、エアコンの通気口を利用したり、通せる穴がないときは、壁に穴を開けて引き込みます。引き込むときに、室内で利用する際に必要な、光コンセントを設置します。
- step 3光コンセントにONU(回線終端装置)とルーターを接続する
申し込み時の内容により、回線事業者が適切な機器を光コンセントに接続して、接続試験を行い、工事は終了です。
- step 4ルーターにパソコンなどを接続する
インターネットを利用するには、プロバイダの設定が必要です。ルーターやパソコンの設定を工事担当者にお願いするときは、セットアップサービス(3,300円)を事前にお申し込みいただければ、工事終了後、接続設定を行ってくれます。
光回線の工事費用はどのくらい
光回線を引き込むには、工事費用が必要になります。
以下に、代表的な光回線の工事費用をまとめました。
事業者 | 戸建て | マンション |
---|---|---|
ドコモ光 | 19,800円 | 16,500円 |
ソフトバンク光 | 26,400円 | 26,400円 |
auひかり | 41,250円 | 33,000円 |
NURO光 | 44,000円 | 44,000円 |
工事費用は一括支払いで支払う方法と、分割払いで支払う方法を選ぶことができます。
工事費用に関しては、最近、工事費無料キャンペーンを行っている事業者が多数ありますので、キャンペーンを利用して、費用を気にせず回線工事ができるようになっています。
光回線工事で注意すること
賃貸のときは大家か管理会社の許可をとる
光回線工事を行うには、工事内容に建物に穴を開けて回線を引き込む場合があるため、必ず、大家か管理会社の許可が必要になります。また、工事当日も、管理室の主配線盤から配線が必要な場合、管理者の立ち合いが必要になるので、事前に連絡しましょう。
工事の予約に1~2か月掛かる場合もある
光回線の工事は、先着順で行っているため、3月,4月の引越しシーズンは、工事予定が混雑することが考えられます。最長で1~2か月掛かることも考慮して、引越しが決まったら、なるべく早く工事日程の予約をしましょう。
土日・休日工事は加算料金がかかる
光回線の工事は、土曜・日曜・祝日に工事を実施する場合、3,300円の加算料金が発生します。また、夜間(17:00~22:00)には通常料金の3割、深夜(22:00~8:30)には通常料金の6割、割増料金が発生します。
工事費無料と工事費実質無料の違い
契約により、工事費無料と工事費実質無料の2種類があります。
工事費無料は、言葉の通り工事費が無料になりますが、工事費実質無料は、工事費を分割払いにして、工事費分を毎月値引きすることで実質無料にする契約です。
分割払い期間中に解約すると、値引きも終了するため、残りの分を解約時に支払わなければなりません。
まとめ
光回線の工事を行うには、まず、光回線の工事前と工事当日の注意点を確認してください。
光回線の開通工事の流れは次の通りになります。
- .光ファイバーを宅内に引き込む
- 室内に光コンセントを設置する
- 光コンセントにONU(回線終端装置)とルーターを接続する
- ルーターにパソコンなどを接続する
戸建てとマンションで多少工事内容が違いますが、電柱から光ファイバーを引き込み、室内に光コンセントを設置して、ONU(回線終端装置)に接続し、光回線の接続試験を行うのが、開通工事になります。
光回線の工事費用は、回線事業者によって違いがありますが、16,500~44,000円ほどかかります。
ただし、キャンペーンで工事費用を割引している事業者も多く、実質無料で工事を行うことができるので、お得に利用しましょう。
現在、繊維機械の開発やパソコン用のプログラムを作成しています。プログラマーとして40年近く仕事をしてきたので、パソコン周辺は多少詳しいと思い、今回、インターネットに関する設備や商品サービスの解説を行うブログを開設しました。
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