インターネット環境どうする？回線の種類による違いを解説

「インターネット環境どうする？」
「インターネット回線には何がある？」
「回線によって違いがありますか？」

スマートフォンやタブレット、パソコンなどをインターネットにつないで楽しむには、インターネット環境が必要になります。しかし、インターネット環境には、複数の種類があるため、自分の利用環境に合ったものを選ぶには、それぞれの特徴を知り、メリット・デメリットを考える必要があります。

この記事では、インタネット回線の種類や速度、料金をわかりやすく解説します。

主なインターネット環境の種類

インターネットを利用するには、インターネット回線が必要です。インターネット回線の種類は、大きくわけて有線タイプと無線タイプの２種類があります。

有線タイプは、光回線やケーブルテレビの固定の回線を利用するため、安定した通信が特徴です。ただし、有線タイプを利用するには回線工事が必要なため、開通までに時間がかかります。

光回線は、光ファイバーを利用するため、大容量のデータを高速で安定した通信ができ、動画や映画、オンラインゲームなどの大容量の通信が必要な環境に適しています。

ケーブルテレビは、テレビのケーブルを利用するため、光回線より利用速度は劣りますが、安定して利用できます。

無線タイプは、携帯のモバイル回線を利用し通信を行うため、通信速度や安定性は、有線タイプには劣るが、自宅以外の外出先で利用できるのが特徴です。また、回線工事が必要ないため、契約後すぐに利用でき、短期間の利用にも適しています。

ホームルーターは、電源が必要なため、自宅での利用に適しています。

モバイルルーターは、自宅以外の外出先で利用できるのが特徴です。

スマホのテザリングとは、スマートフォンを一時的にルーター替わりに利用する方法で、常時利用するには適していません。

光回線の特徴

光回線は、固定の光ケーブルを自宅に引き込み利用します。他の回線に比べて通信速度が速く、安定して大容量通信が可能です。

光回線には、「マンションタイプ」と「戸建てタイプ」があり、サービスを提供している回線業者も非常に多く、全国対応しており、自宅で利用するにはおすすめの回線です。

光回線のメリット

通信回線に光ファイバーを利用するため、通信速度が速く、安定して大容量の通信が行えます。動画やネットゲームを利用する人は、画面がスムーズに動くように、通信速度が速く、安定して大容量通信が可能な、光回線がおすすめです。

自宅に無線LANルーターを設置すれば、複数のスマホやタブレット、パソコンなどの端末を同時にWi-Fiに接続でき、スマホのパケット代も節約できます。また、自宅の固定電話をひかり電話に変えることで、電話料金の節約になります。

光回線のデメリット

自宅に光回線の環境を構築した場合、利用できるのは自宅のみで、主に外出先でインターネットを利用する人には不向きです。

また、有線で接続する場合、パソコンとルーターをLANケーブルで接続する必要があり、お部屋の間取りに工夫が必要です。

有線では、スマホ・タブレットの接続はできません。無線LANルーターを別途用意するか、Wi-Fiが利用できるルーターをレンタルする必要があります。

光回線を利用するには、光ケーブルを建物に引き込むための回線工事を行う必要があり、工事費が別途かかります。また、申し込みから工事完了までに時間がかかるため、その間インターネットの利用はできません。

ケーブルテレビの特徴

ケーブルテレビは、地上波放送や衛星放送などのテレビ番組を独自のケーブルテレビ網を使い配信するサービスで、同じ回線を使いインターネットに接続することができます。

通常テレビ番組を受信するための回線のため、大容量のデータの通信が可能で、光回線には劣るが、安定した通信が可能です。ただし、提供エリアが狭く、テレビ番組と同時にインターネットを申し込まないと割高にある傾向があります。

ケーブルテレビのメリット

光回線ほど契約者数が多くないため、時間帯により混雑が発生し、通信速度が遅くなるようなことはなく、一定した速度で利用できます。

もともと、テレビ映像の配信目的の回線のため、大容量の通信を安定して利用できる。

テレビ番組とのセット割引が適用され、お得な料金でインターネットが利用できる。

ケーブルテレビのデメリット

光回線ほど回線が整備されていないため、地域によっては利用できない場合があります。

ケーブルテレビ網には、一部同軸ケーブルが使用されているため、光回線よりは。通信速度が遅くなります。

ケーブルテレビ回線は、テレビ用の回線のため、テレビと同時に契約しないと、月額料金が割高になる傾向があります。

ホームルーターの特徴

ホームルーターは、別名で自宅据え置き型のルーター（中継器）と呼ばれ、機械をコンセントにつなげば、モバイル回線のアンテナ（基地局）からホームルーターが電波を受信して、ホームルーターとWi-Fiで繋がっているスマホやパソコンなどでインターネットが使えるようになる。

ホームルーターのメリット

ホームルーターは、端末が届いたらコンセントに電源を挿すだけですぐに利用でき、光回線のような回線工事を待つ必要はありません。

ホームルーターは、モバイルルーターより電波が強いため、通信が安定しています。電源を内蔵しているため、電波を強くでき、一家に一台あれば、家族全員のスマホやパソコンなどをWi-Fiで接続できます。

ホームルーターは、メーカーにより違いはありますが、光回線とくらべると月額料金が、おおよそ1,000～2,000円安く利用できます。

ホームルーターのデメリット

ホームルーターは、モバイル回線（無線タイプ）で接続するため、固定回線で接続する光回線より、通信速度、安定性に劣ります。

現在市販されているホームルーターは、短期間に大容量のデータ通信を行ったときや混雑が発生した場合、一時的に通信速度が遅くなる場合があります。

ホームルーターは、電源が必要なため、移動中に利用することはできません。外出先や移動中にインターネットを利用する場合は、モバイルルーターを利用してください。

モバイルルーターの特徴

モバイルルーターは、別名でモバイルWi-Fiルーターや、ポケット型Wi-Fiとも呼ばれ、「WiMAX」もモバイルルーターです。

モバイル回線のアンテナ（基地局）からモバイルルーターが電波を受信することで、モバイルルーターに繋がっているスマホやパソコンなどでインターネットが使えるようになります。自宅以外に、外出先でもインターネットを使用したい場合に便利です。

モバイルルーターのメリット

モバイルルーターは、光回線よりも月額料金が安く、工事も不要のため、初期費用も掛かりません。

通常常時持ち歩くため、スマホのパケット代の節約にもなります。

モバイルルーターのデメリット

モバイルルーターは、モバイル回線（無線タイプ）で接続するため、固定回線で接続する光回線より、通信速度、安定性に劣ります。

持ち運ぶため、利用する環境により電波が入りずらい場所があり、接続が不安定になる場合があります。

バッテリーで稼働するため、充電が必要です。充電時間や稼働時間に注意してご利用してください。

主なインターネット環境の速度と料金を比較

インターネット環境を考えるとき、特に「通信速度」と「料金」が気になるところです。同じ種類でも、業者によって多少の違いはありますが、平均的な目安は以下の通りです。

回線	月額料金	通信速度	実効速度
光回線	戸建て5,000円　マンション4,000円	1～2Gbps	300Mbps
ケーブルテレビ	5,000円～8,000円	500Mbps～1Gbps	160～300Mbps
ホームルーター	4,000円～5,000円	1～4Gbps	50～160Mbps
モバイルルーター	3,000円～4,000円	1Mbps～1.2Gbps	30～40Mbps

通信速度は、光回線が１番早く、料金は、モバイルルーターが１番安くなっています。

光回線は、契約内容により最大10Gbpsまで通信速度を上げることはできますが、別途料金が必要です。また、マンションタイプを契約の場合、料金は安いが、利用状況によって通信速度が遅くなる場合があります。

まとめ

インターネット環境を構築するには、ご自身の利用環境を考え、利用したいコンテンツに必要な通信量や速度に問題がないような回線を選ぶ必要があります。

主に、自宅で利用するなら光回線。外出先で利用するならモバイルルーターがおすすめです。