「インターネット回線が遅い気がする?」
「動画が途中で止まることがある!」
「インターネットを速くしたし!」
インターネットを利用していて、「最近、回線が遅い気がする」と感じたことはありませんか?
動画を見ていたら途中で止まってしまったり、オンライン会議などの映像が乱れたりしたら、困りますよね。
通常は、通信機器を一度再起動すると速度が改善しますが、改善しない場合、解説する16項目についてご確認してください。
この記事では、インターネットを高速化する16の方法をまとめて紹介します。
- インターネットを高速化する方法
- パソコンを高速化する方法
- ネット環境を改善する方法
- ネット回線・プロバイダの確認方法
まず、一度すべての機器をリセットする
モデム・ルーターなどの通信機器を再起動する
インターネット回線に繋がっている、モデムやルーターの電源を切り、一度再起動する。
通信機器は、常時接続されている状態のため、時間が経つにつれ、速度が低下したり、接続が遅くなってしまいます。
本体を再起動することで、本体の負荷がリフレッシュされ、新規にプロバイダに接続に行くため、通常IPアドレスも変更になり、回線速度が速くなることがあります。
パソコンを再起動する
通信機器と同じような理由で、パソコンも再起動する。
利用しないソフトを起動しない状態で、インターネットに繋ぐと、パソコンの負荷も軽減され、ページ表示速度が速くなることがあります。
リセットしても改善しない場合の原因を考える
インターネットに繋がっている、パソコンやモデム・ルーターを再起動しても、インターネットが遅い場合、パソコンやネット環境を改善する必要があります。
次項より、パソコン・ネット環境・ネット回線の順で、高速化する方法を紹介し、インターネットが遅くなる原因を考えましょう。
パソコンを高速化する8つの方法
OSを最新の状態にする
パソコンの自動アップデートが行われている途中は、パソコンに負荷がかかっている状態のため、インターネットが遅くなります。
また、最新のOSに更新することで、プログラムが最適化され、負荷が少なくなり速度が速くなります。
Windows 10の操作手順は
- 画面左下の「スタート」をクリックし、「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
- 設定画面に表示されている、「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「Windows Update」を選択する。
MacOSの操作手順は
- アップルメニューから「システム環境設定」 をクリックします。
- システム環境設定に表示される、「ソフトウェア・アップデート」を選択する。
ウェブブラウザを最新に更新し、キャッシュを削除する
ウェブブラウザには、Google Chrome、Brave、Microsoft Edge、Opera、Firefox、Safariなどいろいろありますが、現状、最速と言われているのは、Google Chromeです。
もし、違うブラウザを利用している場合は、Google Chromeをダウンロードしてご利用ください。Google Chrome は、新しいバージョンが利用可能になったときに自動更新するようになっています。
ブラウザを使うと、自動的にパソコンにキャッシュが蓄積されます。キャッシュ量が多くなると、パソコンに負荷が掛かっている状態になるので、キャッシュの削除を行うと速度が速くなります。
キャッシュ削除の操作手順は
- パソコンで Chrome を開きます。
- 画面右上のその他アイコン をクリックし「その他のツール」を選び「閲覧データの消去」をクリックします。
- 上部で期間を選択し、[Cookie と他のサイトデータ] と [キャッシュされた画像とファイル] の横にあるチェックボックスをオンにします。
- [データを削除] をクリックします。
セキュリティソフトが原因かも
セキュリティソフトは、パソコンに負荷が掛かりやすいソフトのため、セキュリティソフトが原因で、パソコンが重くなりインターネットが遅くなることがあります。
セキュリティソフトを最新の状態に更新し、パソコンの状態が変わらなければ、一度セキュリティソフトを停止にして、インターネットが速くなるか確認してください。
インターネットが速くなった場合、セキュリティソフトが原因と考えられるが、常時停止にはできないので、別のソフトに交換することをお勧めします。
ウイルスに感染していないか確認する
ウイルスに感染していると、パソコンに余分な負荷が掛かったり、余分なパケットを送信していたりするので、インターネットが遅くなります。
お使いのウイルス対策ソフトで、ウイルスに感染していないか確認してください。
もし、ウイルス対策ソフトを導入していない場合は、ウイルス対策ソフトを発売しているメーカーが用意している、インターネット上から利用できるウイルス検出サービスを利用して確認してください。
インターネットの検索で、「オンライン ウイルススキャン」を検索するとサイトが表示されます。
不要な常駐ソフトを減らす
現在使っていない不要なソフトは、削除しましょう。
余分にメモリーを使っていたり、バックグラウンドで勝手に作業をしていたり、自分のわからない負荷がパソコンに掛かっている可能性があります。
ネットワークドライバを更新する
パソコンのネットワークドライバが、最新のものか確認する。最新のソフトにすることで、速度が上がる可能性があります。
Windows 10の操作手順は
- 画面左下の「スタート」を右クリックし、「デバイスマネージャー」をクリックします。
- デバイスマネージャーの一覧から、[ネットワークアダプター]をクリックし、プルダウンメニューを表示します。
- メニューから利用中のドライバー名を右クリックし、「ドライバーの更新」を行います。
DNS設定を変更する
DNSは、Domain Name Systemの略で、ドメイン名を、インターネットに接続しているサーバーの[IPアドレス]に変換するシステムです。
DNSのシステムが遅いとインターネットへアクセスするスピードが遅くなるため、Googleが管理しているDNSサーバーを利用すると、繋がりやすくなるケースがあります。
DNS設定画面の、優先DNSサーバーに「8.8.8.8」と代替DNSサーバーに「8.8.4.4」を入力しGoogleのDNSサーバーを利用すると安心です。
Windows 10の操作手順は
- 画面左下の「スタート」を右クリックし、「ネットワーク接続」をクリックします。
- ネットワークの画面が表示され、「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
- 利用しているネットワークを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
- [TCP/IPv4]を選択し、「プロパティ」をクリックします。
- 優先DNSサーバーに「8.8.8.8」と代替DNSサーバーに「8.8.4.4」を入力して設定します。
MacOSの操作手順は
- アップルメニューから「システム環境設定」 をクリックします。
- システム環境設定に表示される、「ネットワーク」を選択する。
- 利用しているネットワークを選択して、「詳細」をクリックする。
- 「DNS」をクリックし、「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力して設定します。
パソコンの性能不足かも
パソコンも5年以上使用すると、現在の利用環境に合わなくなっている場合があります。
動画を楽しんだり、ゲームを楽しむ場合、普通のパソコンより少しいいパソコンにしないと動作が追い付かない場合があります。以前と違う利用方法をしている場合、買い替えを検討してください。
パソコンのスピードは、CPUのクロック数、メモリ容量、HDD/SSDのスピードで決まります。
利用方法 | CPU | メモリ | HDD/SSD |
---|---|---|---|
WEB閲覧等 | Core i3・Ryzen3以上 | 4GB以上 | HDD:256GB以上 |
動画を見る | Core i5・Ryzen5以上 | 8GB以上 | SSD:512GB以上 |
ゲームをする | Core i7・Ryzen7以上 | 16GB以上 | SSD:512GB以上 |
自分の利用環境にパソコンの性能が合っているか確認してください。
ネット環境を改善する6つの方法
モデムやルーターなどの通信機器が熱すぎないか確認する
インターネットに繋がっている、モデムやルーターなどの通信機器が熱すぎないか確認してください。
熱すぎる場合、インターネットが遅くなったり、パケット漏れが起き、接続ができない場合があります。
機器の電源を切り、清掃を行い、再度起動しても症状が変わらない場合は、メーカーにお問い合わせください。
ルーターに繋がっているデバイスを減らす
ルーターに繋がっているデバイス数が多いと、通信量が多くなり、インターネットが遅くなる場合があります。
利用していないデバイスは、電源を切り、繋がっているデバイス数を少なくし、通信量を減らしてください。
有線LAN接続できるものは有線で接続する
Wi-Fiで接続して遅い場合、有線LANケーブルで接続すると、通信が安定し、速度も速くなる場合があります。通信規格の違いや、無線の場合、電波状況によって通信の安定・速度にバラツキが生じます。
Wi-Fiルーターの置き場所を変える
Wi-Fiルーターの電波は、障害物や壁の影響で、電波が不安定になったり、遠くに行くほど、電波が弱くなります。また、電子レンジ等の電子機器の近くにWi-Fiルーターを設置すると、電波干渉しやすいので注意が必要です。
Wi-Fiの利用頻度が多い場所にWi-Fiルーターを設置し、パソコンとWi-Fiルーターの間に障害物がない状態で利用してください。
もし、自宅の1階にWi-Fiルーターを設置し、2階でインターネットしたい場合、電波が弱いときは中継器を活用してください。
ルーターのスペックが低いことが原因の場合もある
ルーターのスペックが低いと、基本性能が低いため、インターネットの回線速度が改善することはありません。ご利用のルーターの性能を調べてください。
無線Wi-Fiを使用の場合
規格名に、IEEE802.11ax、IEEE802.11acと書かれていれば、新しいタイプのルーターのため問題ありませんが、末尾が.11n、.11g、.11a、.11bの場合、古いタイプのルーターのため、新しいタイプのルーターに交換することをお勧めします。
有線ルーターを使用の場合
有線LANの規格が、100BASE-TX以上であれば問題ありません。
LANケーブルを確認する
LANケーブルも古くなると、破損したり、抜き差しを何回もやると、接触が悪くなったりします。また、LANケーブルにも「カテゴリ」という規格があり、数字が大きくなるほど、高速通信が可能になります。
古いLANケーブルや規格が低いLANケーブルをご利用の場合は、新しいLANケーブルに交換することをお勧めします。
通常、動画鑑賞でカテゴリ「CAT6」、ゲームでカテゴリ「CAT7」以上のLANケーブルをお勧めします。
ネット回線・プロバイダを確認する
インターネット回線業者やプロバイダの通信障害が原因の場合もある
インターネットに接続できない場合や、極端に速度が遅い場合は、回線業者やプロバイダで通信障害が発生している場合があります。
例えば、パソコンで問題が発生している場合、スマホを使って、回線業者やプロバイダのホームページに障害情報がないか確認してください。
障害発生時は、障害が復旧するまで待つことになります。
アクセスが集中している場合もある
通常、夜の時間帯や、何かイベント後など、一時的にインターネットの利用者が増えアクセスが集中する場合、インターネットの速度も遅くなります。
頻繁に混雑する回線では、ストレスがたまり、作業効率も悪くなります。回線に問題があるので、別の回線に乗り換えることを検討してください。
まとめ
インターネットを高速化する16の方法を解説しました。
通常は、通信機器を一度再起動すると、速度が改善しますが、改善しない場合、解説した16項目についてご確認ください。
動画を見るぐらいなら、細かい内容を気にする必要はあまりないと思いますが、オンラインゲームをストレスなく楽しみたい場合、細かい内容までこだわる必要があります。
現在、繊維機械の開発やパソコン用のプログラムを作成しています。プログラマーとして40年近く仕事をしてきたので、パソコン周辺は多少詳しいと思い、今回、インターネットに関する設備や商品サービスの解説を行うブログを開設しました。
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