「光回線とは何ですか?」
「なぜ光回線が選ばれていますか?」
「光回線のメリットは何ですか?」
ご家庭で利用するインターネット回線の主流が光回線になっていますが、そもそも光回線とは何と疑問に思う方も多いでしょう。なぜ光回線が選ばれているのか、わからない点を確認しましょう。
光回線とは、光ファイバーを利用してデータを送受信する通信回線のことで、他の回線に比べて通信速度が速く、安定して大容量通信が可能です。
この記事では、光回線の特徴やメリット・デメリットなど、光回線の基礎的な内容をわかりやすく解説します。
- 光回線の種類
- 光回線のメリット・デメリット
- 光回線を利用するまでの流れ
- 光回線の選び方
光回線とは?
光回線とは
光回線とは、光ファイバーを利用してデータを送受信する通信回線のことをいいます。
光ファイバーとは「光を通す繊維」のことで、石英ガラスやプラスチックでできた光を通すケーブルです。
光の反射や屈折を利用してデータを転送する光ファイバーは、電磁波の影響を受けないため、他の回線に比べて通信速度が速く、安定して大容量通信が可能です。
現在、オンライン会議やオンライン授業、高画質な動画視聴、オンラインゲームなど、一般家庭でもデータ量が多くなり、通信速度が速く安定している回線が必要になっています。
サービスを提供している回線業者も非常に多く、全国対応しており、自宅で利用するにはおすすめの回線です。
光回線にはプロバイダ契約も必要
光回線を利用してインターネットに接続する場合には、光回線事業者とプロバイダの双方と契約する必要があります。
光回線事業者は光回線に必要な光ファイバー網を提供している事業者のため、インターネットに接続する場合には、インターネットに接続するサービスを提供しているプロバイダと契約が必要です。
光回線の種類
現在提供されている光回線は、主に4種類あります。
- NTTのフレッツ光
- 光コラボレーション
- ダークファイバー系
- 電力会社系
NTTのフレッツ光
NTT東日本・NTT西日本が運営する光回線。NTTの光回線は、全国47都道府県に整備されているので、どの地域でも利用が可能ですが、利用人数も多く、プロバイダによっては回線速度が遅くなることがあります。
NTTのフレッツ光は回線事業者のため、必ず別途プロバイダとの契約が必要です。
光コラボレーション
光コラボレーションとは、ドコモやソフトバンクなどの事業者が、NTTのフレッツ光回線を使ってプロバイダをセットにした光回線を提供しているサービスです。
契約のわずらわしさを解消するため、光コラボレーションなら光回線とプロバイダをセットで契約でき、手続きが半分になります。
利用するインターネット回線自体はフレッツ光と同じなので、通信速度や提供エリアはフレッツ光と変わりません。
月額の使用料金も抑えることができ、プロバイダ独自のお得な特典サービスを受けることができます。
フレッツ光からの乗り換えは、回線工事も必要なく、簡単に行えます。
ダークファイバー系
ダークファイバーとは、NTTが整備した光回線(光ファイバー)のうち、「普段は使われていない回線」のことです。ちなみに、「普段使われている方の回線」はライトファイバーと言われます。
現在この光回線を利用しているサービスが、「auひかり」と「NURO光」です。
利用人数が多くないため、混雑しにくく、比較的に回線速度が安定しています。
ただし、提供エリアがフレッツ光ほど広くないので、利用できる地域は限定されます。
電力会社系
電力会社系とは、「新電力サービス」を提供している電力会社が提供する光回線です。
電力会社系の光回線は、電力を提供するために整備した光回線を利用しています。
電力との同時契約など、独自の割引サービスを展開しており、割引対象ならお得に利用できます。
利用人数が多くないため、混雑しにくく、比較的に回線速度が安定しています。ただし、提供エリアは、電力を提供しているエリアに限られます。
光回線のメリット・デメリット
光回線の主なメリットとして
- 通信速度が速く安定している
- 大容量通信に向いている
- 通信制限がなく月額で使い放題
- 無線LANルーターを使えばWi-Fiが使える
- ひかり電話が利用できる
- ひかりTVが利用できる
・通信速度が速く安定している
通信回線に光ファイバーを利用するため、ノイズの心配やモバイルWi-Fiのように電波の影響を受けて通信が不安定になることもないため、通信速度が速く、安定した通信が行えます。
・大容量通信に向いている
光回線は、最高通信速度が下り・上り両方で1Gbpsを超える高速な回線です。モバイル回線では、下りが1Gbpsを超えるサービスも登場していますが、上りは遅くなってしまいます。
テレビ会議や大容量のデータをアップする場合など、上りの回線容量が必要サービスでは、光回線がおすすめです。
・通信制限がなく月額で使い放題
モバイル回線の場合、一定期間に大量のデータを受信すると、速度制限が掛かったり、月間の通信量が決まってサービスもありますが、光回線の場合、ほとんどのサービスで通信制限がなく、家族全員で使い放題で利用できます。
・無線LANルーターを使えばWi-Fiが使える
自宅に無線LANルーターを設置すれば、複数のスマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末を同時にWi-Fiに接続でき、スマートフォンのパケット代も節約できます。
・ひかり電話が利用できる
光回線サービスのオプションとして、「ひかり電話」が利用できます。
料金が安く、月額500円程度で、既存の電話番号もそのままで利用できます。
・ひかりTVが利用できる
光回線サービスのオプションとして、「ひかりTV」が利用できます。
地上波デジタル放送やBSデジタル放送などのテレビ放送を、光回線から受信して視聴することができます。光回線を利用するため、従来のテレビ受信用のアンテナは必要なくなります。
光回線の主なデメリットとして
- 利用コストがすこし高め
- 外出先で利用できない
- 無線LANルーターなしではスマホ・タブレットに接続できない
- 回線工事が必要
- 解約した場合に違約金が発生する
・利用コストがすこし高め
光回線を利用するには、初期工事費や事務手数料が掛かるため、他の回線よりも導入コストが掛かります。
月額料金も1,000~2,000円ぐらい高くなることがあるため、うまくサービス会社の割引サービスを利用しましょう。
・外出先で利用できない
光回線は、固定回線のため外出先で利用できません。主に外出先でインターネットを利用する方には不向きです。
・無線LANルーターなしではスマートフォン・タブレットに接続できない
有線では、スマートフォン・タブレットの接続ができないため、無線LANルーターを別途用意するか、Wi-Fiが利用できるルーターを事業者からレンタルする必要があります。
・回線工事が必要
光回線を利用するには、光ケーブルを建物に引き込むための回線工事を行う必要があり、工事費が別途かかります。
また、申し込みから工事完了までに1~2か月ぐらい時間がかかるため、その間インターネットの利用はできません。早めに申し込みを行い、工事日を決めましょう。
・解約した場合に違約金が発生する
光回線は、2年、3年などの長期契約が前提の料金設定をしているため、契約期間中に解約を行うと違約金が発生する場合があります。
また、ルーターなどのレンタル機器も利用期間が設定されていて、解約時に残りの期間の金額を一括で支払わなければならない場合がありますので、契約期間中は注意が必要です。
光回線をおすすめしたい人
- オンラインゲームや動画視聴をストレスなく楽しみたい方
- オンライン会議やテレワークを行う方
- 自宅で家族と一緒に使う方
光回線は、高速で安定した通信が特徴です。大容量のデータ通信を行う方や安定した通信が必要な方。
また、家族全員で利用するなど、データ量の制限がなく月額固定料金で利用できるため、自宅や会社で利用する回線は、光回線がおすすめです。
光回線を利用するまでの流れ
光回線を利用するまでの流れを簡単に説明します。
- step 1光回線事業者・プロバイダを決める
光回線事業者は、NTT東日本・NTT西日本(フレッツ光)、KDDI(auひかり)、SoftBank(SoftBank光)、So-net(NURO光)など自社の光回線を提供している事業者と、フレッツ光回線を利用して独自に接続サービスを提供している光コラボ事業者(ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光、So-net光、OCN光など600社以上)があります。
光回線事業者により、プロバイダが固定されている場合もありますが、月額料金や回線速度、キャンペーン情報などを比較し、ご自身に合った回線を選びましょう。 - step 2プランを決める
光回線プランには、「戸建てプラン」と「マンションプラン」の2種類があります。建物の構造により自動的決められます。
- step 3オプションを決める
光回線のオプションとして、電話やテレビ、Wi-Fi、リモートサポート、IPv6(IPoE)接続サービスなどのオプションが選べます。
また、セット割として、スマートフォン、ガス、電気を一緒にまとめると割引が適用されるサービスもあります。 - step 4光回線を申し込む
光回線の申し込みは、家電量販店、携帯ショップ、公式サイト、正規代理店のWebサイトから申し込みができますが、キャンペーン情報の記載のある、正規代理店のWebサイトから申し込むのが、一番お得です。
- step 5工事日の調整し、工事日の希望を伝える
光回線を利用するには、回線工事が必要になります。通常、戸建ての場合、近くの電柱から光回線を自宅に引き込み、利用する部屋まで通します。工事当日は、室内配線も必要になるため、必ず立ち合い工事となります。
工事日は、申し込みを行ってから1~2ヶ月かかる場合もありますので、早めに申し込みを行い、ご自身の予定を調整して、工事希望日を伝えましょう。 - step 6開通工事
建物の構造により工事内容は異なりますが、工事当日は、室内配線も必要になるため、必ず立ち合い工事となります。
宅内に光回線を利用するための光コンセントが設置され、ホームゲートウェイまたはONU(光回線終端装置)を接続します。工事時間は、通常2~3時間程度ですが、余裕をもって対応しましょう。 - step 7パソコン・スマートフォンの設定をする
最後に、インターネットに接続したいパソコンやスマートフォンの設定を行います。
Wi-Fiを利用する場合は、契約時に無料でWi-Fi設備を利用できるキャンペーンを利用するか、または、市販のWi-Fiルーターを設置する必要があります。
おすすめの光回線の選び方
光回線にもいろいろあり、選び方もいろいろありますが、ここでは、3通りの選び方をご紹介します。
ご利用中のスマートフォンとのセット割でお得に利用する
継続的に利用しているスマートフォンがある方は、スマートフォンとのセット割が適用される、光回線を選ぶのが一番お得です。
下記にスマートフォンのキャリアに対応する、光回線事業者を紹介します。
スマホキャリア会社 | セット割が適用される光回線 |
---|---|
ドコモ | ドコモ光 |
ソフトバンク | SoftBank光、NURO光 |
au | auひかり、電力会社の光回線 |
格安SIM | 会社によって割引になることも |
最速の光回線を選び
オンラインゲームを利用する方や、お仕事でインターネットを利用する方には、回線へのこだわりもあると思います。
光回線の種類で、ダークファイバー系の光回線がありますが、利用者数が少ないため、回線速度を優先する方におすすめです。例えば、NURO光やauひかりです。
通信速度を比較する場合、次の3点を確認してください。
- 上り下りの速度は理論値ではなく「実測平均値」を比較する
- Ping値の実測値も合わせて比較する
- IPv6規格に対応しているかどうか確認する
キャンペーン内容で選ぶ
光回線を契約する場合、同じ光回線でも店舗や家電量販店、公式HP、代理店HPなど、いろいろなルートから契約ができます。
一般的に、店舗や家電量販店、公式HPよりも、販売代理店HPから申し込む方が、独自のキャンペーンを行っているため、お得に利用できます。
各販売代理店のキャンペーン情報を確認して、お得に利用でき代理店を探しましょう。
まとめ
光回線とは、光ファイバーを利用してデータを送受信する通信回線のことで、他の回線に比べて通信速度が速く、安定して大容量通信が可能です。
光回線事業者もいろいろありますが、ご自身が利用しているスマートフォンのキャリアから選ぶとお得に利用できます。
ご家族や会社で利用する場合、通信速度も安定して大容量通信が月額固定料金で利用でき、また、無線LANルーターを接続すれば、Wi-Fi環境もできるため、スマートフォンをWi-Fiに接続すれば、パケット代の節約にもなります。
オプションで、ひかり電話やひかりTVなどのコンテンツも利用でき、お自宅にインターネット回線を構築するには、光回線がおすすめです。
現在、繊維機械の開発やパソコン用のプログラムを作成しています。プログラマーとして40年近く仕事をしてきたので、パソコン周辺は多少詳しいと思い、今回、インターネットに関する設備や商品サービスの解説を行うブログを開設しました。
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